LDKの計画:快適性や眺望を大切にした自由なLDKの配置

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LDKの計画:快適性や眺望を大切にした自由なLDKの配置

コラム

2019/03/15 LDKの計画:快適性や眺望を大切にした自由なLDKの配置

今回は、LDKの間取りのつくり方です。

一般には、居間の部分を明るく陽当たりの良い場所にしたいため、南側の開放性の高い所に居間の部分をおくことが普通です。

しかし南が建て詰まっている場合は、東や西側の道路部分に面した位置に居間部分を配置することもよくあることです。

以前は、西日が暑いため、西側に大きな開口部を設けることは嫌われていました。

しかし今は、直射日光の熱のみを遮蔽することの出来るガラスが開発され、比較的廉価で手に入れることが出来ます。

これにより居間を西側に向け、大きな開口部を設置することが出来るようになりました。

間取りの自由度が、大きくましました。

また、これまでの日本の戸建て住宅は、温熱性能が低いため、主な部屋を、外の環境は関係なしに南面に配置するという、南面信仰のもとに計画されることが普通でした。

冬家の中は寒いが、せめて太陽の出ている昼間は、南から太陽を受けて暖かく暮らしたいという考え方です。

しかし、最近の住宅は断熱や気密性が上がり、少し暖房を入れれば、家中が暖かくなるという性能が確保されつつあります。

そうすると家の中心である居間部分は、必ずしも南面に開口部を設ける必要が無くなります。

最近の温熱性能の高い魔法瓶型の戸建て住宅では、窓から直射日光は入ると室温が上がりすぎるため、窓を小さくしたり、日光の遮蔽装置を設ける事例もあります。

また、昔から住宅の温熱性能の優れた欧米の住宅では、壁紙や床などを傷める直射日光を嫌い、居間部分は北向きにつくるというのも一般的な傾向でした。

さらに北向きの窓から北を眺めると、木々や建物に日の光が当たっている美しい景色を眺めることが出来ます。

南向きの窓から眺めると、木々の裏側の影になったスカスカした部分しか見えませんし、建物も北のデザインされてない裏側が見え、さらに日影で薄暗く、眺めていたい景観にはなりません。

最初からアプリオリに居間部分は南側と考えるのではなく、立地も考え、様々な要素を検討にいれ、居間部分の位置を決定することが必要でしょう。

西宮にある友人の家では、北側に西宮の象徴である甲山が見えるので、居間部分は2階建ての家の西北にあります。

設計者は人に優しく立地にマッチした美しい住宅をつくる建築家の石井修さん(故人)です。

写真の1枚は、西北を向いて取った居間部分、もう1枚は西側のテラスに出て北を向いたもの。甲山が写っています。

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