美しい洋風住宅設計のモデル レイコック村の民家

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美しい洋風住宅設計のモデル レイコック村の民家

コラム

2018/03/01 美しい洋風住宅設計のモデル レイコック村の民家

レイコック村は前にご紹介したカッスルクームの10kmほど南東に位置します。

ロンドンからは西に約150kmhでM4(高速道路4号線)に乗って2時間ほどの位置にあります。

写真技術を確立したウイリアム・H・F・タルボットの博物館かつタルボット家の住まいとなっている修道院が村はずれにあります。

この修道院をベースに中世に築かれた村で、周辺にはブドウ畑などの修道院の荘園がありました。

村は中世から近世にわたって毛織物業や、流通の中心として栄えました。

1944年に全体の所有者であるマチルダ・タルボット(ウイリアム・H・F・タルボットの姪)が、修道院と村を、ナショナルトラストに寄贈してナショナルトラストが所有・管理する村とりまし。

村の広さは、1,2平方㎞程度のこぢんまりしたもので、2001年度人口は約1,000人でした。

現存する村のほとんどの建物は、18世紀の建設かそれ以前のものです。

そしてそれらの家々は、現役として使用されています。

ナショナルトラストが所有する地所であるため、再分譲されることはなく、長期賃貸住宅か短期のリゾート型賃貸住宅として貸し出されているものと思われます。

ロンドンからも近距離であり、古い物好きのイギリス人の退職後の住居としては人気が高いようです。

街並みはキッチリと維持管理されておりまことに美しいものです。

村役場などがある中心部は3階建てでやや高密な空間構成であり、周辺部は2階建ての街並みです。

デザインが一つに統一されているわけではありませんが、中世と近世の住宅が並び建つさまは、バランスが取れ味わい深く、落ち着いた美しさに満ちています。

写真は、街路の端に建つブラック&ホワイト(木部が黒色、あいだの漆喰塗り壁が白色のイギリス風真壁構造の家を指す)の住宅です。

仕上げやデザインなどから中世の建物であると思われます。

まことに美しいのですが。一つ奇妙なことがあります。

建築造形の一つの原則であるシンメトリー(左右対称)性が全くないのです。

どの窓割りも屋根の形状も、全てがシンメトリーを排しています。

それでもとても美しいですね。

伝統的な造形の奥深さを感じさせます。

DCF 1.0

ブラック&ホワイトの家

 

 

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