美しく住みやすい洋風住宅のあり方を考える 人間関係的側面

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美しく住みやすい洋風住宅のあり方を考える 人間関係的側面

コラム

2018/02/23 美しく住みやすい洋風住宅のあり方を考える 人間関係的側面

アメニティの第三の人間関係的側面では、大小のコミュニティ的な質の高さが問題となります。

住宅では、暖かい家族関係を形成できる空間のつくりかたが課題です。

最近、住宅の計画のあり方で「nLDK否定論」が喧伝されています。

「現代社会では家族の役割は弱まり、個人の独立性が強まっているので、これまでのような家族が集うLDKの役割の必要性は乏しい。

現代住宅はこのような現実をふまえ、個室群の集合としての性格を強めLDKの桎梏から逃れるべきである」というような主旨の主張です。

有名な建築家達があちらこちらでそのようなことを述べているので、建築学生や若い技術者たちに大きな影響を持つ論でもあります。

現代社会では、最小の生活単位である核家族でさえ不安定な状況に置かれている現状をやむを得ないものとして追認し、個人がバラバラにされつつある現状を無批判にデザインソースとして強調して空間化しようというものです。

安定したアメニティの高い精神生活を大切に考える立場で考えれば、バラバラになりつつある個人を、再度、暖かい家族関係の中に引き戻すことこそが課題であると考えられます。

そのためにはLDKの否定ではなく、LDKなど共用室のあり方、望ましい家族関係のあり方の探求をさらに深める必要があるでしょう。

住宅の外では、隣近所との適切な付き合いや、地域のまちづくりを適切に推進できる人間関係や組織のあり方などが問題となります。

地域の空間やシステムを生活しやすい魅力的なものとして整備・管理していく上で、このレベルの人間関係のあり方は今後ますます重要になっていくと考えられます。

 

 

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