なつかしいピッコロシアターにお邪魔しました

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なつかしいピッコロシアターにお邪魔しました

コラム

2018/02/22 なつかしいピッコロシアターにお邪魔しました

ピッコロシアター広報担当の古川知可子さんに、間もなく開館40周年になるので、一度おいで下さいとご連絡をいただきました。

ついでがあったので、昨2月21日(水)にお邪魔しました。

当時全国でも数少ない演劇専用劇場として、略称「ピッコロシアター」、正式名称「兵庫県青少年創造劇場」として建設されたものです。

当時兵庫県営繕課に在籍していた私:竹山清明はチーフとしてこの建物の設計監理にあたり、全身全霊をかけてこの建物の完成に尽くしたので、今も愛着があります。

次の写真は、南東からの外観ですが、モダニズムデザインの有名建築家ジョンソンの美術館をデザインソースにしています。%e5%8d%97%e6%9d%b1%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%99

おうかがいして、館長の大鳥さんと古川さんから、歓待を受けご案内いただきました。

次の写真は、アプローチに立つ大鳥館長と古川さんの姿・%e3%82%a2%e3%83%95%e3%82%9a%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%81

いろいろとお話しをうかがい、嬉しかったことは、多くの職員の方々が、この劇場に大きな愛着と誇りを持っておられるとことです。

設置当初からこの劇場は、当時の山根館長のリードで、単なる貸し館ではなく、関西の演劇のメッカとして活発な活動を続けてきました。

ピッコロ劇団やピッコロ演劇学校の創設と長期にわたる継続の業績は、全国でも屈指のものとなっています。

このような質の高い演劇・文化活動の継続と、それを支えることの出来る劇場空間の存在が、このような評価を生み出す要素となっているのでしょう。

客席の倍はある大きな舞台と、それにつながる客席の親密な空間は、大ホールの大きな特徴です。

外国から訪れた演出家も、この空間や機能性を高く評価してくれるとのことです。

下の写真はその大ホール客席を舞台から見たものです。

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次の写真は、リハーサル室兼マルチ演劇空間である中ホールで、ピッコロ演劇学校卒業の演出家・舞台美術家の先生方が指導しながら舞台装置を制作している風景です。

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もう一つビックリしたのは、40年前の新築時とほとんど変わらない建物の姿です。

丈夫な材料やディテールの効果はあるのですが、何よりも職員の方々が愛情を持って建物を運営・管理なさってきた役割が大きかったのだと思います。

下の写真は、玄関に置かれた館内案内の平面図記載のパネルです・

このパネルも、新築当時そのままのものです。

いろいろとデザインを考えたもので、懐かしいものです

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今は、モダニズム建築デザインを批判し、多くの人に容易に理解いただける、美しい洋風などの歴史的な建築デザインを研究し実践を進める立場ですが、当時はモダニズム建築の洗練に邁進する立場でした。

モダニズムデザインとしてそう冷たいものでも無く、多くの方々に愛着を持っていただいているようなので、どうにか及第かな?などとも考えました。

 

 

 

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