心豊かに暮らす=アメニティの精神的・文化的側面から住まいを考える

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心豊かに暮らす=アメニティの精神的・文化的側面から住まいを考える

コラム

2018/02/16 心豊かに暮らす=アメニティの精神的・文化的側面から住まいを考える

今回は、心豊かに暮らすことのできる住まいのあり方を考えたいと思います。

前回のブログでお伝えした、アメニティの第二の側面である、精神的・文化的側面から見た、望ましい住まいのあり方についての考え方です。

第二の精神的・文化的側面は、美しさや歴史的文化的蓄積の享受などの精神活動にかかわるアメニティの側面です。

古典的な建築論の概念「用・強・美」のうちの「美」に当たるものです。

美しいデザインなどを含む空間の文化的な価値に関わる側面です。

美しいデザインということだけではなく、空間が人間の精神に与える様々な影響を含む概念と捉えたいと思います。

具体的には、まず建物の内外の美しさがあげられます。

美しさは民族の文化や時代によって具体的な現れ方や評価は異なります。

時代や様々な文化ごとの装飾や造形の美しさ、混乱せず整った形象、バランスや比例の美などが、建物や街並みの美しさの概念として考えられます。

人々は自分が理解できる質の高い美を持つ芸術や建物・空間の前に立つと大きな感動を覚えるということも、よく語られていることです。

もう一つ大切な概念は「なじみ易さ」です。英語ではアイデンティティということになるのでしょう。

自分の感情や感覚にピッタリと一致していて、感覚的に無理がないことといえます。あるいは「なじみ易い」空間にいることにより心静かに落ち着くことができると言い換えることもできるでしょう。

先に述べたアメニティの現在的概念「The right thing in the right place(然るべきものが然るべきところに)」に最も近い概念化もしれません。

例えば私たちは出張に出かけ、素敵なホテルに何泊かするとします。美しくゆったりとしたホテルであっても、自宅にいるような安心感や落ち着きを感じることは困難でしょう。

宿泊日数が重なると何となく疲れが溜まっていくような気がしてきます。

それはそのホテルの空間が自分自身の感覚や感情に完全にフィットしていないからそのような風に感じるのでしょう。

そのような場合は,住み慣れた自宅が、「なじみやすく」、アイデンティティのある空間であり建物であるということになります。

 

 

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